2012年4月30日月曜日

セザンヌ便り

[三浦篤]

 22日と29日に日曜美術館でセザンヌ特集の放映があり、画家の山口晃さんと一緒に出演した。これまではスタジオ収録だったが、今回は展覧会場で絵を前にしながらの収録。作品とカメラに挟まれる位置に立つので、身体の向きや身ぶりがいつもより難しい。キャスターの千住明さん、森田美由紀さんも交えて4人であれこれおしゃべりしていると(残念ながら放送ではほとんどカット)、最初は考えていなかった発想が出てくるのが面白い。セザンヌを模写した山口さんの感想も生々しくて印象に残った。この番組をきっかけに、ややとっつきにくいと思われがちなセザンヌの絵に一般の方も親しんでもらえたらと思うけれど、どちらかと言えば玄人受けするタイプの絵なのかもしれない。いろいろと考えてみたくなった。
 さて、5月26日には国立新美術館でセザンヌ展を記念するシンポジウムがある。こちらは専門的な催しで、私もマネとの関係を中心に、セザンヌとパリについて発表するのを楽しみにしている。参加したい方は以下にアクセスしてください。http://cezanne.exhn.jp/event/index.html