10月22日(火)から東京富士美術館で「光の讃歌、印象派展— パリ、セーヌ、ノルマンディの水辺をたどる旅」が始まる。今年、世界中で開催されている「水辺の印象派」をテーマとする展覧会の中で、作品の質の高さから言えばルーアン美術館の「きらめく水の反映展」(コンセプトはよく練られていた)に匹敵するか、やや上回るかもしれない。この後、来年1月から福岡市博物館、3月から京都文化博物館(マネの《アルジャントゥイユ》の特別展示あり)に巡回し、5月まで続く。1館からではなく、欧米を中心に29にのぼる世界の美術館から作品を集めて開かれる、久々の本格的な印象派展である。私も展覧会とカタログに関して学術協力させていただいたが、ぜひ足を運んでじっくり鑑賞してほしい内容となっている。